別冊 マイクロインデンティストリーYEARBOOK 2013
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64②ミラーテクニックの習得 そして,ミラーテクニックも重要だ.マイクロスコープを使って口腔内全体を見るためにはミラーを使うことは必須になる.ミラー視に慣れることに加え,1本の歯をあらゆる角度から観察することで見えてくるものが増える(図4,5).たとえば図4のように歯冠を観察することで隣接面う蝕や補綴物の不適合などを発見できるであろう.しかし,私たち歯科衛生士がスケーリングをする際,歯肉縁下がどうなっているのかを一番見てみたいのではないだろうか.そんな時には図5のようにミラーを根尖側に向け,歯肉溝内に向けてエアーをかけたり,インスツルメントで歯肉を排除することで,歯肉縁下の根面をある程度の深さまで拡大された視野で観察することができる.ポジショニングシステムの重要性図1 フロントポジション.図2 サイドポジション.図3 バックポジション.ミラーテクニックの重要性図4 歯冠を観察することで隣接面う蝕や補綴物の不適合を発見できる.図5 ミラーを根尖側に向け,歯肉溝内にエアーをかけることで歯肉縁下をある程度観察できる.別冊the Quintessence 「マイクロデンティストリー YEARBOOK 2013」PART1 マイクロスコープup-to-date特集3

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