歯科医院の業務は「診療業務」と「診療外業務」の大きく2つに分類できる。421‐1 スターシステムの考え方診療業務 「診療業務」とは、診療時間内に行う必須業務であり、好き/嫌いは許されない。よって、できる人にはプラスの評価、できない人にはマイナス評価をする。そのプラス/マイナス評価には基準がないといけない。その基準としてマニュアルを作成し、マニュアルを基に評価する。診療業務とマニュアルに関しては第1章にて詳しく説明している。 診療業務で大事なのは、いかに統一性のある良い仕事をするかで、患者さんに対する公平性を約束すること。また、いかにスタッフ全員に仕事を振り分けるかで、スタッフに対する公平性も守るということである。診療外業務 「診療外業務」は、本人の向上心がないとできない業務であり、勤務時間外の業務が多い。よって、やる人にはプラスの評価、やらない人にはマイナスではなく±0の評価を与えることが大事である。「診療をやりたくない」「受付をやりたくない」というわけではないため、マイナスの評価にはならないということと、時間外労働をしないことがポイントになる。そうなると、マニュアルでは評価ができないため、別の方法で評価する必要がある。それがスターシステムである。診療外業務は、強要して良い結果が出るものではない。よって、スタッフが自主的に動けるような環境を用意しなければならない。 診療外業務をスタッフに取り組んでもらうために大事なことは、まず診療外の業務に何があるかを整理しておくことである。診療外業務のほとんどは、前述にもあるとおり勤務時間外の時間を使う業務が多い。また、休日を利用したり、家で学習したりしなければならないものもあるので、スタッフの向上心と意志が必要になってくる。 その向上心を引き出すためにも、しっかりとした仕組み作りをし、評価できる環境を整える必要がある。Part1総論
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