詳細は16ページ〜詳細は28ページ〜 本章では,ディシジョンツリーの解説を具体的に行う.第1章(7ページ〜)でも述べたが,ステップ1〜ステップ5へ順にディシジョンツリーを追うことで,正確な診断が可能となる.症例によって,ステップ1やステップ2で診断が完結することもあるが,ステップ5はAAP/EFPの新分類にはなく,日本の新分類にのみ必要なステップであり,ステップ●歯周炎の進行速度2で「歯周炎」と診断された場合に,ステップ5まで行うことで歯周病の●歯周炎の進行リスク診断となる. 新分類の診断にはグレーゾーンも存在するため,ディシジョンツリー●歯周治療に対する反応性のYES/NOの質問だけでは判断がつきにくい場合もある.そのため,単にディシジョンツリーを記憶するだけでなく,それぞれのステップの●全身状態(喫煙,糖尿病など)本質を捉えることで,グレーゾーンの対応も容易になるだろう.日本の新分類にも対応! 「歯周病の新分類」読本14 ステージとグレードの分類をする前に,まず,健康な歯周組織,歯肉炎,それ以外,に分類する必要がある.「健康な歯周組織」であれば問題ないが,「歯肉炎」であるならばそれが「限局型」か「広範型」かを診断する.デンタルエックス線写真などによって「歯周炎」が疑われる場合はステップ2へ進み,歯周炎かどうかを見極める必要がある. CALを基準に,歯周炎と,それ以外との鑑別診断を行う.たとえCAlossがあったとしても,健全(この場合の健全は「歯周治療を必要としない」という意味とする)な場合もある.健康な歯周組織健全歯周炎の既往のある歯肉炎歯肉炎それ以外歯周炎ディシジョンツリーの流れをおおまかに把握しよう!ステップの解説を読む前に!ステップ 1ステップ 2歯肉炎を見極める歯周炎を見極めるorororor
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