*28.0*11.3*19.2*10.7179.35.1オッズ比2.232.227.812.91.4-12.74.21.2-3.93.2-12.1<0.00012.26.211.0-2.81.767.645.53.96.410.0120.0080.05321.410.85.257.737.522.622.1★★★・大規模研究多変量解析のオッズ比における対照歯面単位被験者はどのくらいか比較対象が存在するかグループ分けがランダムにされているか盲検化はされているか2時間目 プロービング検査は予後の大事な指標となるBOP-BOP+706050403020104mm左側は歯面単位での分析で、たとえばPPD5mmが1歯面でも見られ、BOPがなければ、他の歯面の状態にかかわらず歯の喪失率は12.9%である。右側は1歯単位の分析で、たとえばもっとも深いPPDが5mmでBOP+の場合、歯の喪失率は21.4%である。*はBOP+の場合とBOP-の場合で有意差があったことを意味する。6mm≧7mm上、2度以上の根分岐部病変、最大CAL10mm以上、10年以上の患者では最大PPD4mm以上、1度以上の根分岐部病変、最大CAL7mm以上の場合に歯を喪失するリスクが有意に高くなった。図1 T1時(APT後)のPPDおよびBOPの有無によるT2時(メインテナンス時)の歯の喪失率(%)1歯単位表1 SPT時の患者の特徴と歯の喪失関係を示す多変量解析の結果患者の特徴95%CIFMBS≧30%1.2-4.2歯周炎の重症度SPT期間10~15年SPT期間16年以上PPD≧6mmの部位の存在オッズ比が1を超えると歯の喪失が起こりやすい。たとえばFMBS(全顎の平均出血スコア)が≧30%の場合の喪失率をFMBS<30%の喪失率で割ると2.2となり、FMBSが≧30%の場合、歯の喪失率が2.2倍高いと考えられる(厳密にいえばそうではないが、この場合そのように考えても差し支えない)。 研究結果から、APT後のPPD6mm以上の残存は、SPT時の歯周炎の進行および歯の喪失のリスクファクターとなることと、9ヵ所以上でのPPD5mm以上の残存は、歯周炎の進行リスクを高めることが示されました。また、BOPは歯の喪失のリスクを高め、30%以上のBOPスコアは歯の喪失のリスクファクターであることが示唆されました。 本研究は、いわゆる「後ろ向き研究」で、過去にさかのぼってデータを集めて分析したものです。したがって、厳 歯周炎が進行するリスクについては、1日の喫煙本数が20本以上、SPTの期間、初診時の歯周炎の重症度、PPD6mm以上の部位があること、PPD5mm以上の部位が9ヵ所以上あることが有意に相関していた。密なプロービングのキャリブレーション(この場合、事前にプロービングの再現性を確認・調整すること)は行われておらず、症例も多数の術者によるもので、治療期間に大きなばらつきがあります。さらには1978年からのデータが集められているため、インプラント導入の頻度の違いから、抜歯の意思決定が変わっている可能性もあります。しかし、大規模な長期研究で、さらに「歯の喪失」をエンドポイント(P.83)としてプロービング値の予後を分析した点で重要です。01~3mm5mmPPD6mmP値0.013≧7mm1~3mm4mm5mmPPD解説今回の研究は……172名YesNoNo
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