みんなにやさしいマグネットデンチャー
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55・6は歯根破折のため口蓋根を抜去し,頬側根にマグネットアタッチメントを装着.同側の7相当部にインプラントを埋入し,IODを製作した.・下顎の左側欠損にはインプラント埋入後,固定性の補綴装置を装着した.治療後の咬合面観(上は義歯未装着時,下が装着時).5および6口蓋根を抜歯.7相当部にインプラントを埋入,6の頬側根にマグネットキーパーを装着.44はCAD/CAM.上顎右側にインプラントオーバーデンチャー+口蓋側メタル補強.7相当部はクリアランス不足のため,人工歯は配列しなかった.義歯の表側(上)と裏側(下).義歯床の7相当部のインプラントと6の頬側根にマグネットを装着した.口蓋側にメタルを用いることで厚みを薄くすることができ,強度が高く,違和感の少ない片側義歯を製作できた. 本ケースでは,ノンメタルクラスプデンチャーによって審美性を確保した.口蓋側にはメタルを使用し,天然歯とインプラントにより2か所の支持を構築することで,片側処理でもリジットな義歯となる. 天然歯マグネットアタッチメントの根面装置は軸面を低く設定するのが一般的であるが,本ケースでは,後方にインプラントによる支持があり,前方がメタルによってリジットであるため,側方圧による負担は少ないと考え,キーパーにあえて高さをつけることで,さらにリジットになるように設計した. なお,7はクリアランスの不足と対合が欠損していることから人工歯は配列していない.Point!CASE06

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