こうすれば防げるインプラント周囲炎
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インプラント周囲炎を起こさないためのアバットメント形態3章2インプラント周囲炎を起こさないための埋入深度3章1インプラント周囲炎が起こりにくいデザインとは?2章2辺縁骨吸収が起こりにくいマクロデザインとは?2章1罹患率の高いインプラント周囲組織の疾患1章2インプラント周囲炎に対する確実な治療法はない1章1インプラント周囲炎に強いインプラントの構造とは?2章エクスターナルバットジョイント疎なコラーゲン繊維34.3%DE骨吸収アバットメントとの接合部のマイクロギャッププラークプラークプラーク由来のICTマイクロギャップ由来のICTマイクロギャップ由来のICTマイクロギャップ由来のICTプラーク由来のICTアバットメントとの接合部のマイクロギャップアバットメントとの接合部のマイクロギャップ結合組織のバリアが弱い歯様々な方向からのコラーゲン繊維密なコラーゲン繊維60.2%ACプラークプラーク由来のICT結合組織のバリアモーステーパージョイント密なコラーゲン繊維56.6%骨膜の裏打ちBプラークプラーク由来のICT歯周組織の結合組織のバリアに近い2-2-9 エクスターナルバットジョイントの周囲結合組織にはプラークに由来するICTとアバットメントICTが存在する 図2-2-9a~cをみると、口腔清掃がおろそかになり細菌性デンタルプラーク(バイオフィルム)がインプラント上部構造マージン部に蓄積すると、上皮下にICT(炎症系細胞の集積;infl ammatory cell infi ltrates)が生じてしまいます。 歯とモーステーパージョイントの場合は、このプラーク由来のICTが組織内に浸潤して、プラークの蓄積が改善されない場合は辺縁骨の吸収へと、ゆっくりと時間を掛けて進行します。しかし、エクスターナルバットジョイントの場合、プラーク由来のICTだけではなく、元々マイクロギャップ由来のアバットメントICTが存在するために、プラーク由来のICTが組織内に浸潤してアバットメントICTに炎症が波及してしまうと、一気に辺縁骨の吸収へと進行してしまいます。図2-2-9a~c 歯周組織とモーステーパージョイントの周囲結合組織では、細菌性デンタルプラークに由来するICTが、コラーゲン組織が密に存在する『結合組織のバリア』によって、進行を阻害される。 一方、エクスターナルバットジョイントの周囲結合組織は、デンタルプラークに由来するICTとアバットメントICTが存在する。デンタルプラークに由来するICTが成長して、アバットメントICTと接してしまうと、炎症が大きく進行して、辺縁骨の吸収を招いてしまう(図2-2-7b参照)。38

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