a図1a,b KARL STORZ社製口腔外科手術用内視鏡.a:直径4mmの内視鏡とリトラクター付きのシース,および直径2.7mmの内視鏡とシース.b:シースを装着した内視鏡.直径4mmの内視鏡用のリトラクター付きシースは全部で3種類ある.a図2a〜c ₇₆歯根嚢胞のパノラマエックス線画像.a:術前.b:術直後.内視鏡下歯根端切除および逆根管充填が良好に行われている.c:術後1年.嚢胞腔の骨形成は良好である.bbcabI2TRAP : ERUTAEF LACEPS29図3a,b 内視鏡画像.a:₆歯遠心根のガッタパーチャを超音波レトロチップで除去している.b:₇樋状根のガッタパーチャを超音波レトロチップで除去している.口腔顎顔面領域における良性疾患に対する内視鏡支援下手術て行ってきた.[1]大臼歯歯根嚢胞に対する歯根端切除術(図2,3) 大臼歯歯根嚢胞に対する歯根端切除術は肉眼では十分な視野が得られないため,抜歯されることが多かった.顕微鏡は拡大視が可能であるものの,マイクロミラーを使用する必要があり,手術操作は行いにくい.とくに,上顎大臼歯口蓋根の歯根端切除は困難である.しかし,内視鏡は歯根の近くまで挿入でき,ミラーを使用することなく,良好な術野をモニターに映し出すことができるため,口蓋根であっても歯根端切除は容易に行うことができる.
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