ライティング&サポートテクニック15術者から「暗い」と言われたら、ライトの汚れをチェックし、取り除くだけでも光量が増える。 治療後には、ブラケットテーブルと合わせてライトカバーも清拭しましょう。ライトカバーは、タービン使用時に飛散した唾液や血液が付着していることが多く、治療中はライトが患者さんの目の前にきますので、汚れが付いていては医院の信用にもかかわります。さらに、小さなほこりを清掃するだけでも光量が増えます(図3)。 ライトカバーの清拭には、アルコール綿ではなく、唾液や血液などタンパク由来の汚れを分解して除菌できる製剤の使用をおすすめします。ルビスタ(キョーリンメディカルサプライ)(図4)はプラスチックに使用しても影響が少ないとされているため、当科でも使用しています。 また、ライトカバーの清拭と同時に、フロントカバーの緩みがないか、変形やヒビ割れがないかを合わせて点検しましょう。治療後にライトカバーを清拭していますか?図4 ルビスタ(キョーリンメディカルサプライ)図3 多量のほこりが付着したユニットライト処置の合間にもライトを消そう 意外と患者さんが気にされるのが、処置の合間にライトを点けたままにされることです。「少しお待ちください」と言ってわれわれスタッフがユニットを離れてから戻るまでの間、患者さんはずっと光を受けることになり、非常にまぶしい思いをされています。われわれにとっては、「少し」でも、待つほうからすると長く感じることもあるかもしれません。 ライトのON・OFFについては、医院ごとに方針が異なると思いますので、先輩や院長先生に確認して、できれば処置の合間は消すようにしましょう。 ユニットに戻りライトを点ける際も、患者さんがまぶしくないように、目が入らない角度でライトを点け、お顔の下側から光を入れていくような配慮も必要です。プラス1アドバイス
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