科学的根拠に基づいたビジュアル下顎埋伏智歯抜歯_NoLink
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1)患者 27歳,女性.2)問診(図14)主訴:₈抜歯希望智歯周囲炎の既往:あり既往歴:なし内服薬:なし喫煙歴:なし3)パノラマエックス線所見(図15)下顎管と歯根の関係:近いがわずかに離れているRoodのサイン:該当なしWinter分類:近心傾斜〜水平埋伏(半埋伏)Pell and Gregory分類:Class Ⅱ,Position B歯根形態:2根埋伏状態:粘膜下完全埋伏その他:触診で粘膜下頬側寄りに歯冠を触知,ポケット探針で₇遠心頬側隅角にポケットあり. 本症例はパノラマエックス線所見より下顎管損傷の低リスク群と考えられたため,CBCTの撮影は行わなかった.4)非抜歯のリスク 現在まで智歯周囲炎の既往はないが,埋伏状態(近心傾斜〜水平埋伏)を考えると,このまま放置することでう蝕や智歯周囲炎を発症するリスクが高い.5)抜歯(図16) ほぼ水平埋伏智歯のため,抜去するために歯冠分割が必要と予測された.触診で頬側に歯冠を触れたため,歯冠をすべて含めるような,また近心頬側88図14症例3:左側粘膜下完全埋伏智歯症例3 粘膜下完全埋伏智歯

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