お金と人で悩まない歯科医院経営の原則_Nolink
4/8

ビジョンは院長先生の人生の価値観やテーマと一致している必要があります。自分の人生のビジョンが見えないと、経営のビジョンが見えてこないのです。あなたは何歳まで働くつもりでしょうか?それまでに何を成し遂げたいのでしょうか?誰しもが生を全うするときに、自分は精一杯生きた。少しは世の中の役に立ったと実感したいのだと思います。お勧めは、毎年、無理をしてでも1週間の休みを取り、人里離れた山奥や海辺の宿に一人で籠ることです。そこで自分の人生と医院のビジョンをひたすら考えるのです。その1週間は、院長先生の将来にかかわる重要な日々です。メールを遮断し、緊急以外は医院や家族からの電話も受けつけません。最初の2、3日はソワソワして集中できず、時間が過ぎていきます。やがて風の音や樹木のにおいが感じられるようになったときに、ようやく自分に向き合い始めることができます。ビジョンを抱くことで目の前の問題に一喜一憂することなく、思考を未来に飛ばせます。突発的な問題に直面しても、落ち込んだり、動揺することなく、5年先、10年先の未来を見据え、勇気を持って医院経営をしていけるようになります。経営は院長先生のビジョンを実現するために行うものなのです。第Ⅱ章 経営の原則を医院経営に落とし込む3535

元のページ  ../index.html#4

このブックを見る