お金と人で悩まない歯科医院経営の原則_Nolink
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歯科治療と経営の流れはほぼ一緒です。経営でつまずいたとき、分からないときは「歯科臨床でいえばどこに該当するのか」と考える癖をつけてください。経営の体系は、『理念・ビジョン』→『方針』→『PDCA(計画・実行・評価・改善)』となります。理念は変わることがない目的であり、判断基準となるものです。気をつけたいのはきれいな言葉で経営理念をつくっても、行動が理念と異なっていれば周囲から失望されてしまうことです。例えば「質の高い歯科医療」といいながら保険メインでスタッフ教育に時間をかけておらず、「地域貢献」といいながら税金をあまり支払っていないなどです。ビジョンは理念に基づき、院長先生が心の底から実現したい未来像です。ビジョンは、院長先生の成長や心境変化とともに変化していきます。最初は理念よりも変化するビジョンを明確にするほうが現実的です。理念はビジョンを追いかける中で後から自然と固まってくるものであり、一生見つからなくても恥ずかしいことではないといわれています。そして理念やビジョンに基づき、方針が決まります。診療方針では、「患者様への説明と同意を徹底する」とか、「安全で安心な医療の確保に最善の努力を払う」など、医院メンバーが守るべき行動指針が示されます。■歯科治療と経営の流れは同じ3232

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