a残存歯質量は少ないが,歯質は硬いので,鉗子の先端を歯肉縁下に入れてきちんと把持すれば,抜歯鉗子で抜歯可能である.ヘーベルで抜歯する前にまず抜歯鉗子の抜歯を試みてよい.c被覆歯肉をきれいに切除して歯根膜腔を明示した.a歯肉縁下の残根歯で歯質がよくわからない.電気メスで歯肉を切除.d :歯根膜腔に確実にヘーベルを挿入した.e :容易に抜歯できた.歯肉・歯槽骨の損傷も少ない.●1●2Point1残根歯の抜歯の基本つかめる量・形態・硬さの歯質が残っている場合は,抜歯鉗子で抜歯する.Point2被覆歯肉を切除して歯根膜腔を明示する歯肉が被っている場合は,面倒くさがらずにメス・電気メス・レーザーなどで被覆歯肉を切除して,歯根と歯槽骨の境界をきちんと露出させ,歯根膜腔を確認してヘーベルを確実に歯根膜腔に挿入する2.Point3軟化歯質は除去して硬い歯質のみにする残存歯質が軟らかい場合は,ヘーベルで加えた力がきちんと伝わらなかったり,歯質が破折したりしてさらに抜歯が難しくなりやすい.ラウンドバーやエキスカベータで軟化歯質を除去して硬い歯質のみにしてからヘーベルを使う3.8484bcbde第9章 CHAPTER 6の「難抜歯を解決するための補助的外科処置」を加えると,易しくなることが多い.残根歯の抜歯の問題点の解決法と抜歯のポイント
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