図1 切除的改修法199〈参考文献〉1.Nabers CL. Repositioning the attached gingiva. J Periodontol 1954;25(1):38-39.(https://doi.org/10.1902/jop.1954.25.1.38)positioned flap]という1 図2。昔の表現になるがポケット除去[pocket elimination]がこれに当たり、術後に目指す健康歯肉溝はシャローサルカス[shallow sulcus]〈36ページ〉である。ちなみに、垂直性骨欠損が無い場合に歯肉切除[gingivectomy]を行うと同じような治り方になるが、角化歯肉〈24ページ〉の量が減ることを覚悟しておかなければならない。 切除をすると組織をたくさん失うことになる。そしてポケットが浅くなる分は歯肉退縮に変換されるので、術後に根面が露出する〈166ページ〉。そのため審美性障害や知覚過敏などの問題が早期にでたり、長期にみると根面う蝕リスク〈304ページ〉が心配になる。術後のメインテナンスのポイントだ。また天然歯の大臼歯部で切除療法を行うと、根分岐部〈40ページ〉が露出してしまい、根分岐部内部の根面う蝕に悩まされる。このように、切除療法はハイリスク、ハイリターンな歯周外科処置といえる。切除療法はハイリスク、ハイリターン。5-1936、196、304ページ切除療法関連ページへGO!根尖側移動術シャローサルカス競泳用プール歯肉退縮子ども用プール
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