101そのまま顕微鏡で見るだけだと見分けはつかないが、染色を施すと違いがわかるようになる。グラム染色がもっとも有名で、グラム陽性菌は青系、グラム陰性菌は赤系に染まる。ミュータンス菌はグラム陽性菌で、Pg菌〈66ページ〉はグラム陰性菌である。歯周病菌の多くはグラム陰性菌である。〈60ページ〉 以上をまとめると、歯周病菌はグラム陰性偏性嫌気性菌であることが多く、運動性菌は少ない。結局これをいいたかったのだけど......。ると死んでしまう菌がいる。これはおそらく酸素が苦手な菌で、嫌気性菌といわれる。逆に酸素がなければ生きていけない我々のような菌は好気性菌だ。Pg菌〈66ページ〉もAa菌〈72ページ〉も嫌気性菌とされてはいるが、酸素の“苦手度”がずいぶん違う。Pg菌は酸素があると死んでしまうくらい苦手な偏性嫌気性菌、Aa菌は酸素があっても無くても生きていける通性嫌気性菌〈62ページ〉は運動性があり、歯周病菌の仲間ではCampylobacter属〈78ページ〉やCapnocytophaga属が鞭毛で動く(どちらも形は桿菌)。Td菌〈70ページ〉はクルクルと巻いていて、クルクルと動く。ただし、歯周病菌や歯周病関連菌の中で動く菌は限られている。ないが、“普通に”培養しようとすである。歯周病菌には傾向として鞭毛を持つような菌偏性嫌気性菌が多い。Pg菌Sm菌3-2234ページグラム陽性菌とグラム陰性菌運動性菌細菌の分類Cr菌Td菌好気性菌と嫌気性菌見た目だけではわからグラム陰性菌グラム陽性菌関連ページへGO!
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