LBOPBMobillityFl63335333433333332333133323333333433353336333LBOPBMobillityFlⅢ SFOT(PAOO)を応用する新たな歯周-矯正治療/佐分利清信FlMobillityBBOPLB.lB.l333333333333333333333333333333733363335333433333332333133313332333333333333333333333FlMobillityBBOPL333333333333333B.l333333343335333633378887178333333333333B.l図15 ₆~₆まで全層弁にてフラップを反転、根面のデブライドメントと唇舌側の骨面にSADおよびコルチコトミーカットを施し、骨補填材料としてBio-OssとFDBAであるOraGRAFTを50%ミックスして骨移植を行い、その上よりバリアメンブレンとしてBio-Ossでカバーし、パピラプリザベーションテクニックによりフラップをCAFにてゴアテックススーチャーCV5縫合糸を用いて水平マットレスおよび単純結紮縫合にて緊密に閉鎖した。図16 下顎も上顎と同様な術式を採用したが、下顎前歯部のアタッチメントロスは、歯槽骨欠損2/3程、動揺度も2度ほどあり保存困難な状況で、可及的に歯周組織再生を期待しエムドゲインゲルを根面に塗布し、同上の骨補填材料を移植し、CAFを応用した歯周外科を行った。なお、₁はホープレスのため抜歯し、3インサイザーで矯正治療を行った。図17 初診時CBCTボリュームレンダリング画像正面観と、同SFOT術後との比較。歯科用CBCTを活用した画像診断技術を追加応用し、ボリュームレンダリング画像を三次元的に評価し、歯槽骨の三次元的形態や量、上下顎の対向関係などの可視化を向上し、客観的に術前・術後の状態を比較検討することにより、治療戦略の構築を向上させることができるようになってきた。図18 矯正治療終了後のデンタル10枚法と歯周組織検査。矯正治療は重度歯周炎症例のため弱い力のコントロールを心がけ、JM Orthoのゴムメタルを使用したマルチループ法を採用し、術前にはすべての歯根が近心傾斜していたのをアップライトし、咬合支持の改善、下顎位の前方適応を目標とした咬合再構成を行った。下顎前歯は、₁を抜歯し、3インサイザーの仕上げとした。別冊the Quintessence PRD YEARBOOK 2023177177薄いフェノタイプ症例の矯正治療を可能にする(図21)。また、SFOTはコルチコトミー手術に加えて骨増大術+軟組織移植術を含み、歯槽骨の体積を増大する。そして矯正治療の限界ボーンハウジングを超えて矯正移動を可能とし、急速に矯正治療を行い、不正咬合の適応範囲を拡大する。すなわち、SFOTとは骨移植により歯槽骨の体積を増大させることと、矯正治療の移動距離を2倍から3倍に増大することができる。これにより外科矯正との境界症例までを適応症に拡大できる(図22、23)。また、矯正治療後
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