妊婦,赤ちゃん,子どもの診かたがわかる本
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生後7〜9か月頃の口腔内(図13a)離乳中期に獲得する機能と適した食形態(図13b)[獲得する機能]■舌で食べ物を口蓋に押し付けてつぶす■つぶした食べ物を移送・嚥下する*食事介助のポイント:食べ物の大きさや硬さが感知しやすいように,舌の前方部で取り込ませる.生後9〜11か月頃の口腔内(図14a)離乳後期に獲得する機能と適した食形態(図14b)[獲得する機能]■舌で片方の歯ぐきの上に食べ物を運ぶ■上下の歯ぐきで食べ物をすりつぶす■つぶした食べ物を舌で集めて移送・嚥下する*食事介助のポイント:歯ぐきに乗せやすい形態のChapter  出産後も始まる歯科からの支援 授乳期から離乳期では2食べ物で歯ぐきでつぶす動きを促す.「適した食形態」■舌でつぶせるかたさの食べ物 (5倍がゆ,パンがゆ,軟らかくゆでた野菜・豆腐,[適した食形態]■歯ぐきでつぶせるかたさの食べ物 (3倍がゆ,軟らかいパン,軟らかくゆでた野菜,ひほぐして煮てとろみをつけた魚など)き肉団子,加熱した魚など)83図13 a:上下顎の乳中切歯が萌出すると,口唇と舌の動きが分離しやすくなり,また口の容積が広がるため舌が上下に動きやすくなる.b:離乳中期には,舌でつぶせる軟らかな形のある食べ物を舌で口蓋に押しつけてつぶすという処理の仕方を覚える.図14 a:上下顎の乳切歯が生え揃うころには,第一乳臼歯の萌出も間近になり,奥の歯ぐきが広がって膨らみがでてくる.b:離乳後期には,前歯を使って食べ物を咬みとったり,奥の歯ぐきで食べ物を噛みつぶすことを覚える.離乳中期離乳後期

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