bdacオトガイ神経とアンテリアループ図6-21 下顎神経が支配する皮膚の領域。歯槽歯肉粘膜境の上縁で止める必要がある(図6-23)。図6-23 無歯顎患者における第一大臼歯から第一大臼歯への全層弁の適切な展開方法。(a)黒い線は、全顎的な全層弁を剥離するための切開、すなわち正中の減張切開、骨頂切開、および第一大臼歯または第二大臼歯の領域での2つの頬側の減張切開の正しい位置を示す。黄色い丸は、オトガイ孔を示す。手術前のスキャンでオトガイ孔から正中線までの距離を測定することで、これらの位置をスキャン上で確認し、臨床的に患者の口腔内に反映できる。青い点線は、切っても安全な限界を示し、斜線より内側や上線より前方での切開は推奨されない(上側の青い点線は歯肉歯槽粘膜ひだを表している。この距離は、長期間にわたり無歯顎の患者では1mm程度しかないこともある)。赤い斜線で示した部分は、オトガイ神経の主要な枝が存在する場所である。この赤い部分を切開することは推奨しないが、赤い部分の外側であれば、全層弁(b)を剥離しても安全である。右(c)、左(d)のオトガイ孔の周囲にフラップを翻転させる場合は注意する。オトガイ神経の主要な枝の損傷を避けるために、オトガイ神経近心の減張切開は、図6-22 オトガイ神経の主要な枝の表層における位置。189オトガイ神経の至近部位での減張切開
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