インプラントの撤去完全マニュアル
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a図1 深いスレッドのタイプ(a),樽形のタイプ(b),貫通孔があるタイプ(c),の骨削合の位置と量.図1a 深いスレッドのタイプでは,インプラント長の半分くらいまで周囲骨を削除する.図1b 樽形のタイプでは,最大豊隆部を少し超えるまで周囲骨を削除する.図1c 貫通孔があるタイプでは,貫通孔を少し超え,貫通孔が半分くらい露出するまで周囲骨を削除する.実際は見えないので,デンタルエックス線写真やインプラントの長さで確認して,削る長さを決める.31CHAPTER 3 歯根(スクリュー,ルート)タイプのインプラントの撤去から,逆回転撤去器具を使用する.能であればインプラント長の半分くらいまで削去)してから,逆回転撤去器具を使用する.●それでも300 Ncm以上の力が必要であれば,さらに深く骨削去を行なう必要がある.●それでも300 Ncm以上の力が必要であれば,さらに深く骨削去を行なう必要がある.回転撤去器具でねじ切られて撤去が可能となる.bcインプラントのデザインと,インプラントの撤去の際の骨削合の位置・量 筆者は,インプラントデザインで基本的には撤去法を変えていない.逆回転撤去器具が使用可能でも300 Ncm以上の力がかかる場合は,周囲骨を削去してから,再度,逆回転撤去器具で撤去を行なう(CHAPTER 2参照).①深いスレッドのタイプ●スレッドが深い初期固定重視型のインプラントでも,逆回転撤去器具の使用でそのまま撤去可能な場合もある.しかし,強固にオッセオインテグレーションしていることが考えられるため,回転切削器具あるいは超音波切削器具を用いて周囲骨を削去(可②樽形のタイプ●樽形であれば最大豊隆部を少し超えるまで削去して③貫通孔があるタイプ●先端部に貫通孔があるタイプのインプラントでは,貫通孔を少し超えるまで骨削去を行なうことで,逆

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