ペリオ&咬合全顎ケースに悩んだ時に読む本
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 治療効果アップテクニック編は,軟組織,硬組織の2つのカテゴリーに分けています.基本症例,参考症例でも多くのテクニックは解説していますが,より理解を深めるために,軟組織編では天然歯,インプラント周囲の審美的な歯肉,歯間乳頭を獲得するための概念,テクニックの詳細を述べています.硬組織編ではインプラント治療に必要な骨量を獲得するため,適切な時期に適切な処置を行うテクニックを,またインプラント治療の長期予後についても解説しています. 治療が終了して,メインテナンスを行います.治療効果を長く維持するために必須ですが,術者の治療結果を客観的に見直す機会でもあります.歯科治療に絶対性はないとの認識のもと,それを通して自分の技術,診断力を改めて再評価して,さらなる治療向上のヒントになると考えます. 症例によっては動画も挿入しています.歯周外科,インプラント手術の動画はもちろん,治療前後での顎運動の動画も取り入れ,より深い理解を得られるようにしています. 本書では基本症例として10ケース,参考症例として7ケースについて,咬合・補綴系かペリオ系か,積極的な介入か,保存的な介入かの4つのカテゴリーに分けて,症例地図を作成しています.それにより各症例のおおまかな立ち位置を比較できるようにしています(P.12).ここがポイント11治療効果アップテクニックメインテナンス動画症例地図

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