そのまま使える! スキルも上がる! ブラッシング指導テクニック
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99活用術 ❷数値化した目標を患者さんに決めてもらう プロービングチャートでは、プラークがどこについているかを客観的に見ることができるだけではなく、残っている程度を数値で見ることもできます(プラークコントロールレコード:PCR)。この数値によって、患者さん自身が目標を立てやすかったり、自分の今の頑張りがどのくらいのレベルなのかを確認することができます。皆さんもこの数値を使ってブラッシング指導で活用していると思います。たとえば「以前より長く磨かれるということでしたが前回より○○%もうまく磨けています。頑張っている効果が出ています」など前回と今回の比較をして褒めたり励ましたり、出てきた結果を積極的に活用していることでしょう。やはり数値化するということは、患者さんにとってわかりやすいものなのです。 ここでは、PCRの結果を活用するのではなく、次の目標設定として数値を活用する方法を紹介します。活用例 ブラッシングの練習をした後、今日のプロービングチャートを見てもらい、次回のPCRの値をどのくらいまで下げられるか、患者さんに決めてもらいます。言葉がけの例 今日は○○%でしたが、今日の練習で少しコツもつかめたようですので、次回は何%くらいを目標にできそうですか? すると患者さんは「う~どうかな……○○%くらいにはなるように頑張ります」などと答えるでしょう。そして、言葉がけの例 わかりました。次回は○○%になるように頑張ってください。今日のポイントを意識していただけると、クリアできると思います。 などと励まして終わります。初診時のPCRが93.5%の患者さん。歯ブラシの使い方を相談後、次回は50%以下にしたいと患者さんが目標を設定した。次の来院時の口腔内とプロービングチャート。歯ブラシの使い方に気をつけられ、目標の50%以下をしっかりクリアされた。 このように活用して積極的に参加してもらうといいと思います。⁃❶⁃❷その7

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