そのまま使える! スキルも上がる! ブラッシング指導テクニック
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98プロービングチャート活用術2活用術 ❶チャートの見せ方を変える 皆さんはプロービングチャートを使って説明をする際、どのように患者さんにチャートを見せていますか? 患者さんの横に座り、患者さんにプロービングチャートが見えるように持ち、見せていませんか? プロービングチャートの文字は細かく密集して記載してあるので、普段から見慣れていない患者さんからしてみれば、決して見やすい資料ではありません。 とはいえプロービングチャートはプラークコントロールを上げるアイテムとして欠かせない資料です。まずはプロービングチャートに興味を持ってもらうことが重要です。そのためプロービングチャートを見せるときは、必ず患者さん自身でプロービングチャートを持ってもらい、自分の距離感でしっかり見てもらうようにしています。活用例 検査後、印刷したチャートを使って説明しますが、その際に次のような言葉がけをしながら、プロービングチャートを患者さんに渡してみてください。言葉がけの例 こちらが今日の検査結果です。どうぞお持ちになって見てください。 私自身もそうですが、細かい文字は自分の距離感でないとかなり見えにくいです。ですから老眼がある方や目の悪い方などは、手に持ってもらうと急に目から離したり、眼鏡をかけ出したりします。持ってもらうことにより患者さんの意識はプロービングチャートへ移ります。さらに自分の検査結果ということもあり、見せていたときよりも患者さんの見る姿勢、聞く姿勢がより高くなったと感じると思います。見えにくくても患者さんは「見えません」とはなかなか言われないものなのです。⁃❶⁃❷そのまま使える! スキルも上がる! ブラッシング指導テクニック―だれも教えてくれなかった、結果を出す技と伝え方―プラコンアップにつなげるプロービングチャート活用術

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