新版 1からはじめるインプラント治療 完全マニュアル
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97第7章 インプラント埋入の術前・術中・術後に必要な処置と作業aその姿勢も重要である(図7-34)。さらに、バキュームは滅菌できる外科用の大小2系統で行うのが望ましく、当院では、大きい外科用バキュームは舌の排除や喉の奥の唾液や血液の吸引用に、小さい外科用バキュームは術野周囲の血液吸引用にと分けて使用している(図7-35)。 縫合時のアシスタントも重要である。スタッフも手術する側に立つと、その難しさや手順を知ることができるため、歯科衛生士・助手を含め、手術スタッフどうしでのトレーニングは有効である(図7-36)。 特に開口器に糸が絡んだり、血液が持針器に付着して糸の滑りが悪くなることもあるので、アシスタントはピンセットで歯科医師の持針器の糸を滑らせるなどの気配りが大切である(図7-37)。図7-35 筆者は大小2種類のバキュームを使い分けている。図7-36 オペスタッフどうしの練習によって、縫合の手順が頭に入り、アシスタントとしての気配りが生まれる。図7-37 実際の縫合時。開口器に糸が絡むことのないよう、気配りと配慮が必要である。

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