ゼロボーンロスコンセプト
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92骨縁下インプラント埋入ングと安定したインプラント-アバットメントコネクションを備えたインプラントのみ骨縁下に埋入することができる(図5-13)。プラットフォームスイッチング機構により、細菌を骨縁から遠ざけ、コニカルコネクションにより、アバットメントプラットフォームの動きを防ぐ。これはインプラントが骨縁下に埋入されている場合、非常に重要である。一般的に、より深い埋入ほど安定したコネクションが重要になる(図5-14)。骨の安定と、吸収に対するマイクロギャップおよび微小動揺の影響の詳細については2章で述べている。骨縁下インプラントで骨の安定を確保する最良の方法は、コニカルコネクションとプラットフォームスイッチング機構の組み合わせである。インプラントデザイン 次の課題は、インプラントを骨縁下に埋入できるかどうかを判断することである。この質問に答えるには、インプラントデザインの原理、機械研磨したカラー部、そしてマイクロギャップの影響を検討する必要がある(2章を参照)。機械研磨したカラー部またはインプラントとアバットメントのマッチングコネクションを有するインプラントの骨縁下埋入は、必然的にマイクロギャップは骨縁下となり、結果として広範囲の骨吸収が起こる。一連の動物実験でHermannら7、8)によってインプラントとアバットメントの接続面を骨縁レベルまたはより根尖側にすると、辺縁骨が有意に減少する可能性があることが示された。したがって、プラットフォームスイッチ安定したコニカルコネクション7°まで20°まで+プラットフォームスイッチング=骨の安定図5-13 骨縁下に安全に埋入するには、インプラントがコニカルコネクションとプラットフォームスイッチング機構を備えている必要がある。他のタイプのインプラントは骨縁下埋入を行うと、骨リモデリングでなく骨吸収が起こる可能性がある。図5-14 (a、b)骨吸収ではない骨リモデリング。(c、d)コネクションの安定が不十分であったため、プラットフォームスイッチング機構を採用したにもかかわらず、骨吸収が起こった。abcd

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