ゼロボーンロスコンセプト
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垂直的な軟組織の増加81 これらの方法のいくつかはまったく新しいものであり、いくつかは他のタイプの処置に使用されてきた。しかし、垂直的な軟組織の厚さを増やすという観点からは、すべてが比較的新しいものである。これらの各方法については、以降の各章で詳しく説明する。解剖学的制限 選択肢を選ぶ前の最初のステップは、下顎では下歯槽神経、上顎では上顎洞および他の解剖学的構造物までの距離を計測することである。これらの距離は、垂直的な軟組織増生の方法を決定するだろう。利用可能な骨とインプラントが三次元的にどこに埋入されるべきかに関して術前の状態が評価されるべきである。下顎における考慮事項 下顎では、下歯槽神経の上方に12mm以上の骨の高さがある場合、生理学的リモデリングに打ち勝つために、より深く骨縁下にインプラントを埋入するか、インプラント埋入前に歯槽提を平坦化することPuis˘ysとLinkevic˘ius法 垂直的な組織の厚さを増やす方法を選択する前に、臨床医は患者の骨の特性を慎重に判断する必要がある。具体的には、骨の高さが術式の選択に重要な役割を果たす。骨の高さと垂直的な軟組織の厚さの間には直接的な関係はないが、埋入するインプラントのタイプを決定するには、これら両方のパラメータを知る必要がある。したがって、この状況に基づいて、Puis˘ysとLinkevic˘ius法が考案された。これは、骨または組織のいずれかを修正することで、軟組織の厚さを増やすことができるという概念に基づいている。これらの分類には、4つの異なるオプションがある(図4-35)。1.インプラント埋入前の歯槽堤の平坦化2.インプラントの骨縁下埋入3.2mmのヒーリングアバットメントを使用して組織の厚さを追加するTent-pole法4.さまざまな移植技術を用いた垂直的な軟組織の増生図4-35 垂直的な軟組織増生のさまざまな方法。(a、b)歯槽堤の平坦化(訳者注:インプラント周囲骨の形成)。(c、d)インプラントの骨縁下埋入。(e、f)Tent-pole法。(g、h)垂直的な増生。Puis˘ysとLinkevic˘iusの増生法(2015)十分な骨平坦化骨縁下acbd不十分な骨Tent-pole法垂直的な増生efgh

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