歯科医療従事者のための感染制御入門
4/8

1-2世界各国での実例 グローブは患者ごとに取り替え使用します。なおかつグローブ自体のピンホールや破れの可能性があるので、外したタイミングで必ず手指衛生が必要です。着脱の手順については個人防護具(PPE:Personal Protective Equipment)の章で後述しますが、グローブは汚染しないように最後に着けて、外すときは汚染を拡げないよう最初に外します。 眼に曝露リスクがあるときはゴーグル、またはフェイスシールドが必要です。キャップやシューカバーは必ずしも必要ではありません。 また、医療用の個人防護具には国際的な規格が存在するものもあります。入手が可能ならばきちんと規格に適合した製品を選ぶことが望ましいでしょう。しかしながらパンデミック時には不足している場合もあります。その場合は入手可能なもので良いと思いますし、厚生労働省から例外的取り扱いについての通知が出ているので、それにしたがってしかるべき対応を講じてください。フェイスシールドorゴーグルN95マスクor呼吸器保護具非滅菌グローブエプロンorガウン1-2-4 個人防護具(PPE)N95マスクが入手困難な場合はサージカルマスク等、代替できる最善なものを選択しましょう。図1-7 新型コロナに感染、または感染が疑われる患者に対してCDCが推奨する医療従事者向け個人防護具817

元のページ  ../index.html#4

このブックを見る