歯科医療従事者のための感染制御入門
3/8

 医療現場では、患者に接触する前後を含め、必要なタイミングで手指衛生を行わなければなりません。当然ながら、新型コロナに関しても手指衛生は重要になります。新型コロナウイルスは皮膚の上で約9時間生存しますが、しっかり揉み洗いし15秒間流水ですすぐと1万分の1に減らすことができるといわれており7、また濃度80%のエタノールで消毒すると15秒で失活することから、手指衛生がもっとも有効で確実な手段となります。図1-6 WHOによる手指衛生の具体例1-2-3 手指衛生の具体例5患者周囲環境への接触後1清潔操作の前2血液・体液におそれのある時曝露された3患者への接触前4患者への接触後医療現場ではさまざまな状況において手指衛生を行います。参考文献7. 厚生労働省. 新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について(厚生労働省・経済産業省・消費者庁特設ページ). https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/syoudoku_00001.html(2021-04-05アクセス)8. Centers for Disease Control and Prevention. COVID-19 Personal Protective Equipment (PPE) for Healthcare Personnel. https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/downloads/COVID-19_PPE_illustrations-p.pdf(2021年4月23日アクセス)16

元のページ  ../index.html#3

このブックを見る