TargetTargetTargetTargetTargetTarget唾液中フッ化物濃度(ppmF)2345670●最表層を再石灰化●反応は急速で、清掃剤との相性あり● 歯磨剤(~950ppmF)、洗口剤(450 ●表層下の脱灰最深部の再石灰化●歯磨剤に1,450ppmF配合※6歳未満不可Target1は、「脱灰」というハイドロキシアパタイトを主とする歯質から結晶が溶出して崩壊していく反応そのものに対処します。成分処方の基本方針は、フッ化物の応用を考えます。その他の成分:SnF2(フッ化第一スズ)NaF1450フッ化ナトリウム(1,450ppmF)NaFフッ化ナトリウムMFP1450モノフルオロリン酸ナトリウム(1,450ppmF)MFPモノフルオロリン酸ナトリウム成分名 サリバテストによってう蝕リスクが高い場合には、毎食後のフッ化物配合歯磨剤にプラスして、就寝前に年齢に応じた濃度のフッ化物ジェルを併用します。う蝕リスクがかなり高いと判断される場合には、就寝前図2-1 フッ化物製剤の併用による翌朝起床時唾液中フッ化物濃度成分を含有する自院の製品にフッ化物洗口を毎日1回法で処方します。翌朝の口腔内残留フッ化物濃度は洗口剤のほうが高いと報告されています(図2-1)1)。記入しようサリバテスト27Target 1:脱灰を抑えたいTTaarrggeett112.52.01.51.00.5n=60.81±1.13P(950ppmF)+R2(450ppmF)(CASE1、P.55)P(950ppmF):NaF配合ペーストタイプ歯磨剤(950ppmF)G1(500ppmF):NaF配合ジェルタイプ歯磨剤(500ppmF)G2(950ppmF):NaF配合ジェルタイプ歯磨剤(950ppmF)R1(225ppmF):NaF配合フッ化物洗口剤(225ppmF)R2(450ppmF):NaF配合フッ化物洗口剤(450ppmF)Pは就寝1時間前に使用、G・Rは就寝直前に使用。0.04±0.02P(950ppmF)●表層下の脱灰最深部の再石灰化●反応はゆっくり●歯磨剤(~950ppmF)に配合効果・特徴●最表層の再石灰化●根面う蝕に対応●歯磨剤に1,450ppmF配合※6歳未満不可ppmF)に配合0.04±0.01P(950ppmF)+G1(500ppmF) 厚生労働省の薬用歯みがき類製造販売承認基準に記載されている一般的なフッ化物は、NaFとMFPの2種です。 NaFは最表層の再石灰化が起こりやすい一方、MFPは変化はゆっくりながら表層下脱灰最深部の再石灰化が起こりやすいとされています。 また、清掃剤をはじめとする他の配合成分との相性が関係しており、たとえば清掃剤が炭酸カルシウムの場合、NaFだとペースト内で反応してフッ化カルシウムになってしまうためにMFPが選択されるケースがあります。どちらも国申請の必要な1,450ppmF配合のほうがう蝕予防効果がより高いとされていますが、日本国内では6歳未満の使用は推奨されていません。洗口剤という剤形は、使用後吐き出すだけですすぎをしないことから、ジェルタイプ歯磨剤に比べて口腔内に滞留するフッ化物イオンの濃度が高く、効果の持続が期待できると考えられる。0.24±0.160.07±0.04P(950ppmF)+G2(950ppmF)P(950ppmF)+R1(225ppmF)(文献1より引用改変)サリバテストハイリスク脱灰を抑えたいフッ化物イオンによる脱灰抑制、 再石灰化促進T1-01Target1フッ化物洗口 or フッ化物ジェル
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