❸ 薬剤の塗布小綿球か綿棒で薬剤を歯面全体に塗布する(上下顎を2ブロックずつに分割し、綿球・綿棒1つあたり1ブロックを塗布)。タイマーを3分にセットし、口腔内をフッ化物で湿潤した状態に保つ。 塗布時のポイント・ 下顎は唾液が滞留しやすく、上顎の方が防湿が容易であるため、上顎→下顎の順に塗布する❶ 防湿ロールワッテを入れ、唾液によって薬液が薄まり流れるのを防ぐ。アングルワイダーで口唇を排除してもよい。❷ 歯面乾燥スリーウェイシリンジからエアーを出して歯面を乾燥させる。排唾管を併用すると、唾液で薬液が流失するのを防げる。・ 口腔内のワッテなどから絶対に手を離さない(体動があり落下の危険性がある場合は糸を付けたワッテなどを準備する)事前準備歯面にフッ化物を十分に作用させるため、事前に歯面清掃を行い、プラークを除去しておく(基本的に研磨剤を用いる必要はない。使用した場合はフッ化物がよく作用するよう十分洗い流す)上顎の歯面乾燥上顎への塗布下顎の歯面乾燥下顎への塗布122フッ化物塗布(綿球法)の手順
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