ジャパニーズ_エステティック_デンティストリー_2023
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Minimally invasive treatment for aesthetic restoration using digital technology and Er,Cr:YSGG laser植松厚夫ウエマツ歯科医院東京都世田谷区玉川3-10-10 フェリトイア玉川2FAtsuo Uematsu, DDSUematsu Dental Clinic 近年、デジタル技術がさまざまな分野で急速に普及し、歯科医療現場においてもコーンビームCT(Cone Beam CT:CBCT)をはじめとする診断機器や、コンピュータを利用した設計・製作システムであるCAD/CAMが導入され、補綴装置の製作方法や利用される材料が変化し、歯科技工の作業工程も変化してきた。 さらに、従来の印象採得に替わって、口腔内スキャナー(Intraoral Scanner:IOS)を利用した光学印象が登場し、Digital Impressionで採得された情報とCBCTで採得された情報を統合することで、軟・硬組織が一体となったデジタル仮想模型(Digital Virtual Model)を作成し、口腔インプラント治療の検査と診断、そしてGuided Implant Sur-geryに用いるサージカルガイドの製作を3Dプリンターを介して高精度で行うことができるようになった。軟・硬組織が一体となった情報は口腔インプラント治療にとどまらず歯周組織の検査と診断にも応用可能であり、フェイススキャンを応用することで顔面頭蓋全体を検査することが可能である。 デジタル技術は、治療過程においても視認性を高めたり、視認不可能であった部分を可視化したりすることに役立っている。拡大視野で視認性を高めている代表的なものに歯科用マイクロスコープがある。そして近年では、審美修復治療に必要な歯周外科手術でEr,Cr:YSGG(2,780nm)などのレーザーを用いることで迅速で低侵襲なOsseous Crown Length-eningを行うことが可能となり、患者の負担を軽減し、Qual-ity of Life(QOL)向上に役立っている。25THE JAPANESE JOURNAL OF ESTHETIC DENTISTRYISSUE 2023はじめにデジタル技術とEr,Cr:YSGGレーザーを用いた低侵襲審美修復治療Minimally invasive treatment for aesthetic restoration using digital technology and Er,Cr:YSGG laser

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