●ラメルテオン●メラトニン●スボレキサント (ベルソムラ®)●レンボレキサント (デエビゴ®)●フルラゼパム●クアゼパム●ハロキサゾラム●フルニトラゼパム●ニトラゼパム●エスタゾラム●エチゾラム●ブロチゾラム●リルマザホン●ゾルピデム●ゾピクロン●エスゾピクロン●トリアゾラムChapter オレキシン受容体拮抗薬は、覚醒物質であるオレキシンを阻害することによって睡眠を促します。BZDと比べ耐性(同じ量でも効かなくなること)や、依存性の心配がないことが大きな利点です。めまいや悪夢が副作用としてありますが、翌朝に残ることも少なく、自然の眠りに近い満足感が得られます。 松果体から分泌されるメラトニンには、眠くなるはたらきがありますが、ブルーライトで阻害されてしまいます。睡眠薬「メラトベル®」はメラトニンそのもので、「ロゼレム®」(ラメルテオン)はメラトニンと似た構造をしています。自然な睡眠へと誘いますが、その効果は強くはありません。他の睡眠薬と違い処方日数に制限がありません(他の薬剤の処方は30日まで、新規薬剤を除く)。メラトベル®は小児でのみ保険適応となっており、注意欠陥多動症(ADHD)などにも使われることがあります。超短時間作用型GABA受容体作動薬ベンゾジアゼピン系(BZD)、非ベンゾジアゼピン系(非BZD)短時間作用型中時間作用型長時間作用型オレキシン受容体拮抗薬メラトニン受容体作動薬49いずれの睡眠薬も就寝直前に服用し、すぐに寝床につくことが大切です。10~30分もすると眠気が生じるため、ふらつきなどの転倒を防止するためにもすぐに床につきます。服用後にスマホのチェックなどをすると、眠気があるのに寝付けなかったり、中途覚醒を起こすことがあります。※赤字の薬剤は非BDZ。作用は弱いものの副作用が比較的起こりにくいため、よく用いられている。睡眠薬はクセになる? 図1 睡眠薬の種類オレキシン受容体拮抗薬メラトニン受容体作動薬20
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