YEARBOOK 2022 臨床に生かす! GPによる限局矯正[LOT]
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ed図3d,e 歯根間にポジションさせるため歯根にヒットしないよう慎重に行う.フラップレスのため歯根の豊隆がわかりづらいので注意する.TAD理入図3a まずCBCT画像とエックス線写真にてTAD埋入ポジションの詳細な位置をシミュレーションし,刺入位置を模型上に記録して計測しておく.TADのサイズもこの時に決定しておく. TAD使用は,当該部位の骨量,質,スペースを慎重にチェックして行う.絶対に歯根にヒットしてはならない.埋入時は何度もミラーを用いて,方向の確認とドライバーを回転させながらの感覚を頼りに,最大限に注意して行っている.歯根にヒットすると明らかに硬質なフィーリングとなる.自信がないときは,全層弁での歯肉剥離を行うべきである.図3g CBCTでTAD埋入後の位置確認を行う.歯根間を貫き,唇側と舌側の皮質骨(bicortical)で強固に維持されている.図3b 模型上に記録した印を,歯肉上に反映するために探針で刺入点をマークする.図3c 専用ハンドドライバーを用いてTADをピックアップし,刺入点から埋入する.図3f 念のため,TAD埋入後にエックス線写真やCBCT画像で埋入位置を確認しておく.別冊the Quintessence 「YEARBOOK 2022」31補綴前処置としての矯正的挺出Point!TADの埋入について

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