保険の審美修復を極める
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 ポイント4で述べたように、完成後のCAD/CAMインレーのセメントスペースは厚くなる可能性がある。そのため、確実な接着操作とレジンセメントをしっかりと重合することが重要となる。 したがって、本症例においても接着にはレジンセメントであるパナビア®V5ペースト(クラレノリタケデンタル/モリタ)を用いた。 Zooミニ(APT、75頁参照)にて防湿後(図2-5-56)、リン酸系ゲルにてエナメル質のみセレクティブエッチングした(図2-5-57)。水洗、乾燥後、プライa図2-5-62a~c 余剰セメントを除去後、咬合面、頬側面、舌側面より光照射し、レジンセメントをしっかりと重合した。ポイント8図2-5-56 Zooミニ(APT)にて防湿した。図2-5-59 パナビア®V5ペースト(ユニバーサル)(クラレノリタケデンタル/モリタ)にてインレー体を装着した。126図2-5-57 リン酸系ゲルにてエナメル質のみセレクティブエッチングした。図2-5-60 装着後、3秒間、光照射し、セメントを半硬化させた。マー(パナビア®V5トゥースプライマー:クラレノリタケデンタル/モリタ)を20秒間塗布した(図2-5-58)。その後、パナビア®V5ペースト(ユニバーサル)(クラレノリタケデンタル/モリタ)にてインレー体を装着した(図2-5-59)。その後3秒間光照射し、セメントを半硬化させ(図2-5-60)、余剰セメントを除去した(図2-5-61)。その後、咬合面、頬側面、舌側面より光照射し、レジンセメントをしっかりと重合した(図2-5-62a~c)。図2-5-58 水洗、乾燥後、プライマー(パナビア®V5トゥースプライマー:クラレノリタケデンタル/モリタ)を20秒間塗布した。図2-5-61 半硬化した余剰セメントを除去した。bc確実な接着操作によりCAD/CAMインレーを装着する

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