インプラント周囲炎はErYAG Laserでこう治す!
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f図6-4-1f~i 初診時のパノラマエックス線およびデンタルエックス線写真.パノラマエックス線写真から全顎的に根の長さの1/3~1/2以下の中等度骨吸収,₅の破折を認める.₆~₃デンタルエックス線写真では,周囲に垂直性の骨吸収像を認めた.abdcehgi97図6-4-1a~e 初診時の口腔内写真.下顎前歯部には著明な歯石の沈着を認めた.₆ 相当部に他院で埋入されたHAコーティングインプラントおよび₂の延長ブリッジは不適合で,再製作が必要な状況であった.₆~₃ 周囲粘膜には軽度腫脹,圧迫による排膿を認めた.図1j図1k図1l図1m図1n図6-4-1j~n j:インプラント部も含めた歯周基本治療後のデンタルエックス線写真(初診から1年5か月後).とくにインプラントの近心で,インプラントの長さの2/3を超える垂直性骨吸収像を認めた.k~m:歯間部はすべてCortelliniのpapilla preservation technique1で切開線を設定し,全層弁で剥離した.インプラントの周囲,とくに近心,舌側に深い骨縁下欠損を認めた.Er:YAG Laserにて肉芽除去,歯根面,インプラント表面のデブライドメントを行った.その後,EDTAのジェルを塗布し,生理食塩水で洗浄した.さらに歯周組織再生材(エムドゲイン〔EMD〕,ストローマンジャパン社)を塗布3,FDBA(freeze-dried bone allograft;凍結乾燥骨)を填入し縫合した.n:術後1週間.歯間乳頭部も良好に治癒している.第6章 Er:YAG Laserの活用の実際

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