吸収係数(㎝-1)吸収係数(㎝2)a図1-3a,b Er:YAG Laserはハイドロキシアパタイトの水成分(OH基)にのみ吸収し,温度状況が軽微である.CO₂ Laserはカルシウムなどにも吸収するので温度上昇は大きい(参考文献1より引用・改変).Eν3ν1Nd:YAGLaser45%DiodeLaserCO2 LaserEr:YAGLaser25%0%ν3ν1水和殻アパタイトアパタイトに吸収,過熱水和殻に吸収,蒸散アパタイト炭化アパタイト破砕Nd:YAGLaser65%DiodeLaserCO2 LaserEr:YAGLaser30%0%T=300KDiodeNd:YAG500波長(nm)CO2 LaserEr:YAGLaser図5a図5b図1-2 歯質に吸収特性のない透過性レーザーを有髄歯に用いる場合は,歯髄に影響が生じる場合があるため注意が必要である.D :象牙質t=31μmE :エナメル質t=39μm2000D 1000図1-4 Er:YAG Laserによる硬組織の蒸散は,回転切削機器のような「削る」という現象ではなく,ハイドロキシアパタイト構造の構成している分子が結合させているOH基を蒸散することによって,「ばらす」という現象になる.図1-5a,b Er:YAG Laserを用いる場合,注水下で使用していれば炭化しづらくなっている.a:CO₂ Laser使用時.b:Er:YAG Laser使用時.150010005001000歯質に対する各種レーザーの浸透性象牙質H2O(solid)(liquid)2000波長(μm)2.5456723Eν0b9Er:YAGD 60004000波長(cm-1)ν3ν2CO3 (CaCO3)ν1ν3ν4ν2PO4 第1章 レーザー概論89101520CO2ν21000エナメル質
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