a切削加工により製作された義歯フレームワーク.維持力(N)●5●61816141210864200~切削加工チタンクラスプの着脱回数による維持力の変化(純チタン,チタン合金,MDFチタン).*参考文献5より引用・改変1000~2000~3000~4000~5000~着脱回数切削純チタン4種切削Ti-6Al-4V切削純チタン2種6000~7000~8000~9000~10000~切削多軸鍛造チタンクラスプ鋳造純チタン2種N=5PART 3 IRPDとデンチャー86b●Maruoらは6,純チタン,チタン合金,MDFチタン(多軸鍛造法によって機械的性質を向上した純チタン2種)を用いて,切削加工により製作したクラスプの基礎的検証を行った結果,鋳造と比較して高い精度を示し,さらに適切な維持力を有していた,と報告している6.●しかし切削加工は,性質上,切削角度や切削工具の寸法に制限があるため,複雑な構造への対応は不向きなことも多い.●適合性には,切削角度を決定する軸の数や切削工具の種類が大きく影響するため,切削加工は,アンダーカットが少ない固定性補綴装置や,バーアタッチメント,オーバーデンチャーのフレームワークに応用される場合が多い.●義歯のフレームワークは補綴装置の大きさ(高さ)がさまざまで,金属ブロックの大きさに制限のある切削加工では,加工できない場合もある.そのときは,レジンブロックからパターンを削り出した後に,通法にしたがい,埋没・鋳造しているのが現状である7.
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