最新IRPDインプラントパーシャルデンチャーの実践
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d維持力を有するアタッチメントの適応により,クラスプを用いず審美的な補綴装置となった.cインプラントを埋入した咬合面観.残存歯も含めた支台が左右対称になるように配慮した.●5PART 1 IRPDのベーシック18適応症8 固定性補綴装置では不潔となりやすい●大型の固定性補綴装置(とくにガム補綴を有する症例)では清掃が困難となることが多く,可撤性補綴装置にすることで清掃性が向上する.●比較的若い年代のときはインプラントを固定性補綴装置として使用し,加齢や自立度が低下(要介護状態適応症9 外科的侵襲を許容できる高齢患者●IRPDは,固定性補綴装置と比較してインプラントの埋入本数を少なくできるとはいえ,外科的侵襲を避けることはできない.したがってIRPDは,インプラ適応症10 インプラント固定性補綴装置のリカバリー●多数のインプラントが埋入されて固定性補綴装置が装着されていても,インプラント周囲炎などにより,数本のインプラントの撤去が必要となる症例もある.そのような場合,インプラント撤去後の顎堤は骨吸収が進行していることが多く,追加埋入は困難である6a,b.また,患者自身もインプラント脱など)すれば,可撤性補綴装置へ移行することを考慮することもできる.要介護状態になった際には,介護者側からすると,可撤性補綴装置のほうが口腔内と義歯ともに清掃がしやすい.ントの外科手術に耐えられる全身健康状態を有していることは必須となる.落の経験から清掃性に重点を置いた補綴装置への移行を望むことも多い6c,d.●残存したインプラントを用いて,清掃性と機能性が高い可撤性義歯のIRPDへ移行するリカバリーは有効である.

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