図2 歯牙移動表。歯を動かした量を確認できる。図3 クリンチェックの青丸・黒丸の表示例。歯の移動限界に近いことを示す。図4 クリンチェックの機能。最適アタッチメントの削除、通常アタッチメントの追加・削除、プレシジョンカットの追加・削除などが可能。 クリンチェックの3Dコントロールという機能は、自分自身で歯1本1本を好きな方向に移動させることができる基本機能である(図1)。その他にも、歯が移動しない(できない)場合には位置をロックすることができたり、歯と歯のスペースを作ったり、IPR(Inter Proximal Reduction:歯間部隣接面の削合)の設定ができたりする。 そして、それらによって移動された量は、すべて数字で記録される(図2)。これを見ながら、移動量の限界を確認できるようになるとエキスパートと言えるだろう。もし仮にこの移動表を理解する自信がなくても、3Dデータ上の歯に、青丸・黒丸が表記される場合があり、それらは歯の移動限界に近いことを表現している(図3、詳細は78ページ参照)。 また、アライナー矯正に必要なさまざまな装置の設置や削除も、このソフト上で行うことができる(図4)。唯一できないことは、最適アタッチメントの設置だけである。これだけはインビザライン社のAIが自動で設置することになっている。それ以外のことはすべて歯科医師が設定でき、最適アタッチメントの削除なども行うことができる。13
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