YEARBOOK2022
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図4 コルチコトミーの実施(左)とPAOO(ベータTCPの利用:中),術後経過2週目(右)(東京都日野市開業の桑原俊也先生より画像提供).図3b 初診時パノラマエックス線写真.図3a 58歳6か月女性の口腔内写真.下顎前歯の叢生を主訴に来院した.図3c 初診時セファログラムとトレース.特集 成人の叢生を考える 第Ⅰ部 スタディグループによる症例提示臨床家のための矯正YEARBOOK 2022040持たれたと聞いている.エックス線や数値に頼らずとも,骨格Ⅱ級下顎後退症であることは,瞬時に判断できる.抜歯だけでなく,さらなるオプションも加えなければ到底従来通りの矯正歯科治療目標に達しないことは明白であった.術前には歯周病治療がなされ,深いポケットは残っているものの,出血のない安定した歯周環境が確立されていた.主訴:下顎前歯の歯並びが若い頃から非常にコンプレックスになっている.また,下顎前歯部叢生により清掃性が悪く,歯石除去が困難であった.鼻唇

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