若手臨床医サブノート
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▢❻歯肉縁下う蝕 177▢❶顆頭安定位▢❷咬合高径▢❸側方運動▢❹前方運動▢❺咬合平面▢❶深い歯周ポケット▢❷骨の形態異常▢❸根分岐部病変▢❹歯肉-歯槽粘膜の問題▢❺欠損部歯槽堤の形態異常▢❼歯の位置異常▢❶根尖病変▢❷不良根管充填▢❸エンド-ペリオ病変▢❹歯根破折▢❺不良コア 最終補綴装置を装着することは補綴治療のゴールであるが,治療終了は患者さんにとってゴールではなくスタートである.歯には多くの弱点があることから,その弱点を補いながら維持させることの重要性を,治療前から患者さんに教育しなければ長期的予後は得られない.たとえば失活歯の強度は時間の経過とともに低下し,その破壊される要因の1つは,「咬合の5大要素を解決せずに治療を終える」ことである. 顆頭安定位は,クレンチング時と早期接触時の咬合を一致させることで口腔周囲筋の安定を継続する5つの問題点ことである.・LGTP(Light Guide Tapping Position)(図1) 力を入れない状態で閉じさせて,最初に歯が接触する位置.・CLP(Clenching Position)(図2) 咬頭嵌合位.左右均等にもっとも強く噛みしめることができる位置. LGTP=CLPとは,早期接触時の咬合とクレンチング時の咬合接触点を,最終補綴装置装着前にプロビジョナルレストレーション(PR)を用いて一致させることである.このようにして顆頭安定位を求めたうえで,すべての不定愁訴の消失を待ってから最終補綴装置を装着することが重要である.顆頭安定位をみつけることができなければ,ストレスや食いしばり時の過剰な力をコントロールすることができ咬合ペリオエンドChapter3 なぜ治療計画に17項目が重要か? 臨床の幹:3領域(現状の検査17項目)臨床の幹:3領域(現状の検査17項目)とは?咬合:顆頭安定位1.臨床の幹:咬合治療(咬合の5大要素)

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