44444こと!デンタルIQを短時間で上げるために,どうすればよい図1 患者さんが歯と口に興味を持つと上がるデンタルIQ.30 初診時の検査診断は大変重要である.その際,必要資料の採得は不可欠だが,最少の資料で最大の効果を発揮させなければならない.これらの資料で診断を正確に行うのは難しいため,患者さんとの信頼関係を少しでも早く構築し,セファロ分析やデンタルエックス線写真14枚法,CT撮影など,その他のさまざまな機器を必要とする資料採取に理解,協力をしてもらう必要がある.そのためには保険診療で許されるオルソパントモグラフ(パノラマエックス線写真),口腔内写真,歯周組織検査が信頼関係構築のスタートといえる.だがその資料で,何が判断できると言えるだろうか? 先にも述べたように,患者さんのデンタルIQが短期間で向上すれば,患者さんが自らよい治療を求めるという結果につながる.では,短期間でデンタルIQを上げるには,どうすればよいのだろうか? まず,患者さんに歯と口に興味を持ってもらうことがスタートである.誰しもそうであるが興味を持つとそのことを調べたくなり,聞き耳を立てるようになる.では,その興味を抱かせる方法を図1に示す. 多くの患者さんが,自分の口腔内の状態をすべて理解しているわけではない.誰しも同じ境遇であっても自分だけは特別だという感覚を持っている.自分自身,そこまで問題を抱えていない,そう思い込んでいる.しかし,来院される患者さんの多くが歯列不正やプラークコントロール不良などにより,口腔内の異常をきたしている場合がほとんどではないデンタルIQの向上患者さんがよい治療を求める(局所的)治療の勧め方 進め方(信頼関係構築方法)局所的な治療から包括的な歯科治療へ(全顎的)長期的な予後へ当院の合言葉は削るより話し続けるはじめに
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