臨床に活かす! デンタルエックス線写真
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ba:halo-like型透過像。根尖部から歯根中央部を取り囲むように広がる。b:J-shape型透過像。根尖部から歯根中央部にかけてJの字を描くように広がる。135(根尖型)(歯根中央型)破折線は根尖側から歯根の途中までにとどまる。エックス線像では、根尖から歯頚部方向への破折線が及ぶ部位まで透過像が取り囲むように観察されることが多い(根尖性歯周炎では根尖からさらにその下部方向へ扇型に透過像が広がる)。内在性の病変であるため瘻孔をともなうことが多く、その場合症状が出ることは少ない。根尖性歯周炎との鑑別が難しい場合は通法どおり歯内療法を行うか、開窓して確認するのが望ましい。破折線は歯根の中間のみにとどまる。エックス線像では歯根の中間部に透過像が観察される。ただしコア窩洞形成などによる穿孔の場合も似たような像になるため注意したい。内在性(顎骨の壁に囲まれているため、出口がなく内圧が高まる)の病変のため急性炎の際は症状が出ることもある。また瘻孔ができてから気づくことも多い。透過像は歯根中央部に限局している。aType Cの歯根破折とそのエックス線像Type Dの歯根破折とそのエックス線像

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