1後方歯欠損(遊離端欠損)の場合2ロールワッテを活用するabc37臼歯部において、バイトピースは通常第二小臼歯~第一大臼歯あたりに位置する。しかし、大臼歯が欠損しているケースなどにおいては、そのまま噛ませるとインジケーターが遠心に傾斜しやすくなるため、バイトピースを近心にずらして位置づけるとそれを防ぐことができる。a:欠損部に活用インジケーターは上下顎の歯で咬んで安定させるものであるが、インジケーターを咬む歯が欠損している場合、フィルムの位置づけが困難になる。この場合、その欠損部分をロールワッテで埋めてからインジケーターを設置すると安定しやすい。インジケーター使用時の工夫b:下顎第三大臼歯が萌出している場合インジケーターをセットしようとすると、インジケーターの遠心部と下顎第三大臼歯が先に当たり回転してしまうため、ロールワッテをすき間に挿入して防止する。c:開咬症例、急峻な咬合平面開咬症例や咬合平面の傾斜が急な場合、通常通りロールワッテを横においても足りないことがある。そうしたとき、ロールワッテを2つ用いたり、写真のように縦に設置したりして安定させる。
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