臨床に活かす! デンタルエックス線写真
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17前歯部◦正中がフィルムの中央に位置している◦歯軸がフィルムの長軸とほぼ平行である。これによって撮像の歪み(あおられて短くなるなど)が少なく、ほぼ等倍の像が得られている◦中切歯間、中切歯・側切歯間のう蝕の診断が可能大臼歯部◦上顎は第一小臼歯近心、下顎は第一小臼歯中心〜第二小臼歯近心が切れずにフィルムに収まっている◦第二大臼歯遠心が歯冠から根尖まで写っている◦頬側咬頭と舌側咬頭の開きが少ない◦歯槽頂部歯槽硬線が診断できる◦下顎分岐部が診断できる◦(14枚法の場合)最後方を写した画像に第一大臼歯近心から第三大臼歯遠心まで切れずに写っている犬歯・小臼歯部◦上下顎ともに犬歯・第一小臼歯間がフィルム全体◦コーンカットしていない◦体動によるブレがない◦歯列と平行に撮れている◦歯軸とフィルムの角度の差が少なく、撮像の◦歯冠から根尖まで切れずに写っている◦余白部分が適度にある(インジケーターを噛ませすぎると余白がなくなる)の中央に位置している(歯列が狭いとき、舌側傾斜している場合は犬歯を中心とする)◦犬歯の歯軸がフィルムとほぼ平行(位置異常を起こしている際は難しい)◦側切歯遠心部の状態の診断が可能(下図上顎左側犬歯-小臼歯部のデンタルエックス線写真は、23に対して正方線投影が行われており、34間の診断が難しい)歪みが少ない(上顎では上方から、下顎では下方からの撮影となりやすく、その場合像の歪みが出る)適切なデンタルエックス線写真の条件

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