PART2PART1PART3a図32a,b スーパーボンドは混和法(硬化がシャープなクイックモノマーと造影性のある混和ラジオペークの組み合わせ)で用いる.操作時間延長のためにミキシングステーション(a)を用い,冷温雰囲気下で作業を行うとよい.調製した混和泥はマイクロシリンジ(b)などを用い,ポスト底から死腔ができないように流し込む.PART4図30 築造体を試適する際には必ずデンタルエックス線写真を撮影し,適合状態や死腔がないか等を確認する.本症例ではとくに問題はなかった.図34 築造直後のデンタルエックス線写真.浮き上がりや死腔がないかを確認する.本症例ではとくに問題は認められなかった.図31 築造体への接着前処理としてサンドブラストとシランカップリング処理を行っている.また,ポスト孔の接着前処理としては,接着阻害因子となる仮封材やプラークの徹底的な除去が必須だと考えている.客観的な判別のためにはプラーク染め出し液の使用が一番確実である.図35 スーパーボンドの硬化を確認後,ノブを削除しその日の診療を終了する.接着力が最大に上がるのを待つため,支台歯形成は日を改めて行うようにしている.b支台築造におけるモダンテクニックの再考図33 築造体を所定位置に挿入後,安静状態で10分放置し,十分に接着力が上がるまで重合硬化を待つ.別冊the Quintessence 「マイクロデンティストリー YEARBOOK 2022」77
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