図1 インプラント‐アバットメントコネクションの種類.(文献1より引用・改変)図2 連結機構により離脱・動揺・回転に対する抵抗性が異なる.(文献2より引用)バットジョイントタイプ インプラント体とアバットメントとの連結部の主要構造が平面どうしで接合する形態を指し,補綴装置との連結部の形態により以下の2つに分類される.エクスターナル・バットジョイントインターナル・バットジョイントエクスターナル・バットジョイントインターナル・テーパージョイントインターナル・バットジョイント テーパージョイント(プラットフォームスイッチング)インターナル (凹)バットジョイントテーパージョイントント体の平行性に対しては寛容な反面,側方力による離脱・動揺・回転への抵抗性が低い.内部連結機構(インターナル・バットジョイント) アバットメントがインプラント体内部に嵌まり込む形態で装着される.一般に内部への嵌合部は長く,エクスターナルタイプに比べて側方力に対する高い抵抗性を示す.補綴装置の着脱方向の規制が強いため,単独歯インプラントの補綴に適するが,複数インプラントの連結した上部構造には不向きといえる.表1 各プラットフォームの特徴エクスターナル (凸)他に比較して離脱・動揺への抵抗性が低い強い回転防止機構があり,着脱方向の規制が強い.単独歯インプラントの補綴に適しているが,多数のインプラントをインプラントレベルで連結する上部構造には不向きインプラント体とアバットメントとの連結部の主要構造が平面どうしで接合する形態連結部にテーパーがある形態.微小漏洩に対する封鎖性にすぐれるテーパージョイントタイプ 補綴装置とアバットメントの連結部にテーパーがある形態.骨吸収の原因となるマイクロギャップ(後述)が生じにくい.テーパージョイントというと以下の内部テーパー型連結機構を指すことが多い.ティッシュレベル インプラント体とアバットメントあるいは上部構造の接続形態は大きく3つに分類され,そこにティッシュレベルを加えた計4種類が存在する(図1).それぞれの特性について説明する(図2,表1).外部連結機構(エクスターナル・バットジョイント) インプラント体のプラットフォームから突出した多角形を取り囲むようにアバットメントが装着される.一般に突出量は小さいため,複数本のインプラ臨床医が知っておくべきインプラント‐アバットメントコネクションの知識13インプラント‐アバットメントコネクションの種類
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