₆咬合面にCR修復を認めるが,充填部位の周囲にう蝕が認められる(図16a).充填物を除去したのちに,周囲のう蝕の除去を行った(図16b).う蝕の部位を限局して除去するように心がけている.こPOINT図16a ₆にCR修復の辺縁からの二次う蝕を認める.ココが 図16b う蝕の除去.図16c 積層充填を行い,形態付与した状態.患者:18歳,女性.主訴:むし歯を治したい.86のケースでは,すべての咬頭は3分の2以上保存できている.窩洞形成ではCase2と同じように,マージン部にはベベルは付与しないようにしている.マージン部にはセレクティブエッチングを行い,接着操作を行った.充填に関しても積層充填を行っている(図16c).術後6年の経過では,軽度な咬耗を認めるが,大きな変化は認められない.天然歯の咬頭の残存量によることも考えられる(図16f). ブラキシズムなどが出ていなければ,咬頭部に十分な歯質が残っている場合であれば,破折や咬耗などは起こりづらいと考える.Case1 咬頭の3分の2程度残存しているケース咬合面う蝕症例ポイント!2
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