必ず上達 CR(コンポジットレジン)修復
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CHAPTER 2POINT図24e 術中.接着操作.離開が少ないため,左右同時に充填を行っている.図24g ₁充填.₁はセクショナルマトリックスを使用し,充填を行っている.A2ペーストとNE(アステリア)を用いている.ココが 図24f ₁充填.フリーハンドで充填を行っている.図24h 術後.₁₁へのラミネートベニアなどの補綴治療,CR修復などの治療法を提示した.それぞれの利点・欠点を説明し,患者はCR修復での離開部の改善を希望された. 充填は形態などを確認しながら行うほうがやりやすいと考えている.片側ずつ行うことのほうが多いが,このケースでは充填範囲が軽度であるために,バックウォールなどを製作しても上手に活用できないと考え,両側同時に充填を行っている. 接着操作は,ボンディングレジンを確実に硬化させるために光照射は方向を変え,複数回照射する.動画CHAPTER2 部位ごとの勘所を知る:前歯部編 色調に関しては,部位的にはエナメル質で覆われる部位を充填するが,透過性の高いエナメル質色を充填すると口腔内の影を拾うので,色調が調和しにくい.光の反射などを考えると両中切歯の近心の光の反射も起こるので,象牙質色を用いて色相を合わせるだけでも調和しやすい(図24b).離開が広い場合は口腔内の影を拾いやすいので,象牙質色での明度や彩度を考慮する必要がある(図24c,d).55 シェードに関しては,色相を合わせる.離開の範囲が狭いので,左右同時に充填を行っている.ポイント!

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