acebd①一期治療: 患者はまだ成長加速期ではない. しかし,その時期を出来るだけ有効に使うため,今から下顎枝成長に必要なTMJの状態を安定化する必要がある.そのため,顎位安定型スプリントを下顎に用いる.上顎は咬合を不安定にしている左側②経過観察期: 下顎は寝る時スプリントを入れてもらう.年3回ほどスプリントのチェックをする(図6).③二期治療: この症例では非抜歯の可能性もあるので,第二大特集 成長期の過蓋咬合を考える 第Ⅰ部 スタディグループによる症例提示臨床家のための矯正YEARBOOK 2023072図4a~e 初診時(8歳11か月)のマウント模型とCPIデータ左側顎関節で1mm強のCO-CRのズレが存在し,中心位から中心咬合位に顎位が変化するとき,顎関節では1mmほど左側に顆頭は変位する.咬合はやや不安定である.の交叉咬合を改善するため,拡大を行う.1年6か月から2年を予定する(図5).治療計画
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