OJ20thミーティング抄録集
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はじめに 本稿では、改変したガイデッドサージェリーシステム、とくに上顎無歯顎患者におけるチタンとジルコニア材料のサブストラクチャーを用いた修復マネジメントに関する現在のインプラント補綴および外科のコンセプトにつa図1-a〜c 義歯の維持のために保存していた2歯を抜歯した後、バイトインデックスを用いてサージカルテンプレートを咬合させ、4本のアンカーピンを上顎骨に挿入し固定した。その後、サージカルテンプレートを撤去し、粘膜切開・粘膜骨膜弁剥離および両側サイナスリフトのために骨窓形成・上顎洞粘膜剥離を行った後、再度サージカルテンプレートをアンカーピンにて上顎骨に固定した。d図1-d〜f まず即時荷重に用いる前歯部4本(₃₁₁₃)のインプラント埋入を行った。ただし、規定の埋入深度より1〜2mm浅く埋入し、サージカルテンプレートを撤去後に、埋入トルク値が40〜50Ncmになることを確認しながら最適な深度にインプラントを埋入した。その後、生体材料(セラタイト)にてサイナスリフトを行った。いて議論を深めてみたい。その利点と欠点、また良好な審美的結果を得るためのポイントに言及するだけでなく、サブストラクチャーの補綴材料の選択についても詳細にわたって説明したい。複雑なインプラント修復症例を成功に導くための鍵をご紹介しよう。30略歴1945年 長野県生まれ1970年 東京歯科大学卒業1974年 原宿デンタルオフィス開業(現在に至る)    日本臨床歯科学会理事長、日本臨床歯科学会東京支部最高顧問bcefInterdisciplinary management of Complex Implant Treatmentガイデッドサージェリーと歯槽骨造成術を併用した即時荷重症例山﨑長郎Masao Yamazaki東京都開業ファウンダー講演

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