保険の有床義歯 臨床&請求 虎の巻
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其の九 有床義歯(局部義歯・総義歯)の装着 の巻a図9-2a,b 残存歯舌側のアンダーカット。bba図9-3a,b 欠損部顎堤の唇側面。7171(1)支台歯のアンダーカット 図の矢印部分が干渉しているとレストが定位置まで収まらないため、調整が必要である。とくに歯肉退縮している症例などではアンダーカットが大きい場合も多く、注意が必要である(図9-1)。(2)残存歯舌側のアンダーカット リンガルプレート(黄色)部や臼歯部の舌側(青色)部分はアンダーカットになりやすく、干渉しやすい(図9-2)。(3)欠損部顎堤の唇側面 (とくに上顎前歯部) 図9-3a内〇で囲った部位はアンダーカットになりやすく、着脱方向が規定されている局部義歯では義歯床と粘膜面が干渉しやすい。床縁が適切な位置に設定されているか確認が必要である。義歯床の不適合 床用レジンがアンダーカット領域の一部まで填入されている可能性がある。調整の対象となりやすい部位は(1)~(4)のとおり。図9-1 支台歯のアンダーカット。

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